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オクラホマ州サルファーにあるチカソー・カルチュラル・センターでチカソー・ストンプ・ダンスを踊る人たち
Oklahoma Tourism & Recreation Department
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    ニューメキシコ州
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    モンタナ州
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北アメリカの先住民たちは、アメリカ各地で自分たちの歴史を守り、語り継いできました。その中には悲しい歴史も多く含まれています。

アメリカ大陸で何千年にもわたって繁栄してきた先住民の文化。さまざまな展示、再現型歴史博物館、イベント、史跡、部族の人々との触れ合いを通して、さまざまな部族が育んできた文化を学んでみませんか。ここでは、先住民の文化を体験できるアメリカ国内のおすすめスポットとイベントをいくつかご紹介します。

国立アメリカインディアン博物館

ワシントン D.C.

先住民の歴史遺産と伝統に特化したアメリカ初の国立博物館である国立アメリカインディアン博物館(National Museum of the American Indian)は、12,000 年以上にわたって育まれてきた 1,200 以上の先住民の文化の歴史に焦点を当てています。ここに展示されているアメリカインディアンの芸術、工芸品、写真やメディアによる記録のコレクションは、世界屈指の規模を誇ります。常設展では、先住民の宗教と儀式、先住民のコミュニティのアイデンティティをめぐる現代の葛藤を深く掘り下げて展示しています。ワシントン D.C.ナショナルモール(National Mall)にあるこの博物館は、曲線的なデザインで岩層を表現した石灰岩造りの建物が特徴的です。ここでは、文化フェスティバル、コンサート、シンポジウムが定期的に開催されています。博物館に併設されているミツィタム・ネイティブ・フード・カフェ(Mitsitam Native Foods Café)では、トルティーヤやバッファローバーガーなど、アメリカ各地の先住民の伝統料理や現代の料理を堪能できます。ここは、ニューヨーク州ニューヨーク市に開館した博物館の分館であり、2,000 平方メートルの展示スペースと、映画やビデオを上映するための新しい劇場を併設しています。

国立アメリカインディアン博物館の外観

国立アメリカインディアン博物館の外観
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チェロキー・ヘリテージ・センター

オクラホマ州タレクゥア

オクラホマ州に連なるオザーク山地の山あいに、チェロキー族の文化と工芸品を保存するチェロキー国立歴史博物館(Cherokee National History Museum)があります。タレクゥアのダウンタウンに位置し、その建物は元々チェロキー国会議事堂(Cherokee National Capitol Building)でした。徒歩で移動できる範囲には、チェロキー国立ピースパビリオン(Cherokee National Peace Pavilion)やチェロキー国立最高裁判所博物館(Cherokee National Supreme Court Museum)、チェロキー国立刑務所博物館(Cherokee National Prison Museum)もあります。この博物館には、時代を超えた芸術作品や部族の工芸品、マルチメディアを駆使した展示があり、偉大なチェロキー族への見識を深めることができます。入館料は無料です。陶芸や籠細工など、チェロキー族の伝統的な芸術を紹介する文化教室が開講されるほか、伝統的なものから現代的なものまで、チェロキー族の作品を紹介するアートショーも毎年開催されています。

オクラホマ州の文化フェスティバルのパフォーマンスで、カラフルな衣装を身に付けたチェロキー族のダンサー

オクラホマ州の文化フェスティバルのパフォーマンスで、カラフルな衣装を身に付けたチェロキー族のダンサー
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Michael Roberts

ギャザリング・オブ・ネイションズ

ニューメキシコ州アルバカーキ

北アメリカ最大のパウワウ(アメリカ先住民の祭)とされるギャザリング・オブ・ネイションズ(Gathering of Nations)は、毎年ニューメキシコ州アルバカーキで開催される、何百もの部族を代表して数千人の先住民が集まるイベントです。数日間にわたって開催されるこのお祭りでは、先住民の伝統文化を称え、広める活動をしています。お祭りのハイライトは、先祖代々受け継がれてきた歌やダンス、ドラムのコンテストです。北アメリカの 500 以上の部族を代表する 3,000 人を超える人々によるパフォーマンスが行われます。ほかにも、800 人以上の先住民の職人が手掛ける絵画、宝飾品、陶磁器を購入したり、発酵させないパンであるクイックブレッドを揚げ、蜂蜜やタコスのトッピングとともに提供されるフライブレッドと呼ばれる伝統料理を堪能したりしてみてください。

北アメリカ最大のパウワウ、ギャザリング・オブ・ネイションズの参列者

北アメリカ最大のパウワウ、ギャザリング・オブ・ネイションズの参列者
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タオスプエブロ

ニューメキシコ州タオス

タオス族が 1,000 年以上にわたって暮らしてきたタオスプエブロでは、先住民の伝統的な集落での昔の生活、文化、歴史を学ぶことができます。ユネスコ世界遺産に登録されているこの集落は、サンジェロニモ(San Geronimo)礼拝堂、粘土とわらを用いた典型的なプエブロ様式の 2 棟の大きな多層階建物を中心に広がっており、背景にはサングレ・デ・クリスト山脈(Sangre de Cristo Mountains)がそびえ立っています。今日、このプエブロ集落の住民は 150 人ほどです。観光客用にガイド付きツアーが開催されており、村の文化、歴史、住民について学ぶことができます。

タオスにある伝統的なプエブロの村

タオスにある伝統的なプエブロの村
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ハード博物館

アリゾナ州フェニックス

アリゾナ州フェニックスにあるハード博物館(Heard Museum)では、アメリカ南西部の先住民の文化と歴史遺産の保護活動に力を注いでいます。ここには昔の工芸品や現代美術が展示されています。そのコレクションは、ナバホ族の織物や布、ズーニー族の宝飾品、インディアンの現代美術作品など、約 44,000 点におよびます。特に、バリー・ゴールドウォーター元上院議員が寄贈した 430 体以上のホピ族のカチーナ人形は特筆すべき展示品のひとつです。この博物館を訪れる際には、ぜひ無料のガイド付きツアーに参加してみましょう。また、イベントカレンダーをチェックして、セミナーや毎年開催されるアートエクスポ、インディアン・フェア・アンド・マーケット(Indian Fair and Market)に参加してみるのもおすすめです。

歴史あるハード博物館に展示されている色彩豊かな織物や陶器

歴史あるハード博物館に展示されている色彩豊かな織物や陶器
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アラスカ・ネイティブ・ヘリテージ・センター

アラスカ州アンカレッジ

アラスカ州には 11 の先住民文化が存在し、それぞれが独自の言語と伝統を持っています。アラスカ・ネイティブ・ヘリテージ・センター(Alaska Native Heritage Center)では、そのすべてが尊重されています。ヘリテージセンターが建っているのは、アンカレッジのダウンタウンからほど近く、11 ヘクタールにおよぶ森林の中です。そこには、屋内劇場、トーキングサークル(Talking Circle)と呼ばれる屋外劇場、実物大で再現された 6 つのアラスカ先住民の住居があります。センターでは、教育プログラムやダンスパフォーマンス、毎月の講演会、博物館のガイド付きツアーを提供しており、毎年 8 月にはワールド・インタートライバル・ミュージック・フェスティバル(World Intertribal Music Festival)、毎年 2 月には先住民世界フィルムフェスティバル(Indigenous World Film Festival)を開催しています。

アラスカ・ネイティブ・ヘリテージ・センターでのセレモニーパフォーマンス

アラスカ・ネイティブ・ヘリテージ・センターでのセレモニーパフォーマンス
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ブラックフィートインディアン居留地

モンタナ州

モンタナ州西部の素晴らしい景色を背景とするブラックフィート居留地(Blackfeet Reservation)は、アメリカ最大の居留地です。16,500 人以上のメンバーを擁するブラックフィートネイション(Blackfeet Nation)は、博物館やフェスティバルを通じてこの地域の長い歴史を称えています。ブラウニング(Browning)のプレーンズ・インディアン・ハウス博物館(Museum of the Plains Indian Houses)では、この地域に居住していた古代の人々の多彩な文化を特色とする展示が行われており、ブラックフィート族、クロウ族、スー族、チペワ族の歴史ある衣装や武器、玩具などを見ることができます。毎年 7 月の 4 日間、アメリカ先住民族の最大の集まりの 1 つである北米インディアンデイズ(North American Indian Days)がこの博物館で開催され、ダンス、継ぎ馬、試合などを通じて本格的なブラックフィート族の伝統を祝います。

モンタナ州の大自然の中で、本物の部族の衣装を身にまとったブラックフィートのダンサー

モンタナ州の大自然の中で、本物の部族の衣装を身にまとったブラックフィートのダンサー
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Glacier Country Tourism

カホキア墳丘群州立史跡

イリノイ州コリンズビル

ミズーリ州にあるセントルイスのダウンタウンの北東部、約 15 キロメートルに位置するその遺跡は、かつて 11 世紀から 12 世紀のピーク時に、20,000 人もの先住民が居住し繁栄した場所です。文明が滅んでも遺跡は残りました。なかでも目立つのが、人工的に作られた 80 の墳丘です。この地域は、世界で最も複雑な考古学的史跡の一つであり、当時の住民の生活状況を知る手助けとなる新たな発掘がなされた場所です。現地の案内センターでは、ユネスコ世界遺産の豊かな歴史を紹介するビデオ、展示物、プレゼンテーションを通して教育を行っています。観光客は墳丘の頂上に登り、周辺の景色を見渡すことができます。

カホキア墳丘群州立史跡にある古代墳丘の一つの頂上から眺めるミズーリ州セントルイス

カホキア墳丘群州立史跡にある古代墳丘の一つの頂上から眺めるミズーリ州セントルイス
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レモン山から 臨む眺望

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ツーソン